エミナルクリニックの経営状況！潰れる心配は？

ここ数年、大手脱毛サロンの倒産や店舗譲渡のニュースが続き、「脱毛=いつ潰れるかわからない」という漠然とした不安が広がりました。

報道で目立つのは、サロンのケースですが、クリニックについても同様ではないかという不安を持つ人は多いのではないでしょうか。

しかし、まず押さえておきたいのは、サロンとクリニックでは、法や資金の流れなどが異なるという点です。

報道の印象をそのまま医療機関へ当てはめると、事実とのズレが生まれます。

ここでは、

・脱毛業界全体で何が起きているのか。
・医療機関とサロンでは何が違うのか。
・エミナルクリニックという組織はどのような体制なのか。
・利用者としてどんな点を確認すれば過度なリスクを避けられるのか。

について、一次情報や公的データを手がかりにまとめています。

「倒産が相次ぐ」の輪郭――主戦場はサロン業態

東京商工リサーチの集計では、脱毛サロンの倒産件数は2024年度に16件となり、3年連続で最多を更新しました。

前受金（長期コースの先払い）依存のビジネスに広告・出店費が重くのしかかり、資金繰りが悪化すると未消化役務の問題が表面化します。つまり、サービス期間の途中でそのサービスを提供できなくなるということです。

こうした構造的脆弱性が、倒産の連鎖の背景にあります。TSR情報ネット

個別の例としては、サロン大手「ミュゼプラチナム」を運営するMPHの破産が報じられ、負債約260億円、契約者影響が大規模に及んだということです。

また「キレイモ」では一部店舗の譲渡が行われ、未消化役務への対応が段階的に示されました。TSR情報ネット

重要なのは、これらはエステサロンの事例だという点です。

医療脱毛クリニックは脱毛サロンと何が違うのか

医療脱毛クリニックは医師の管理下で医療機器を用いる医療機関です。運営法人は医療法人等で、診療契約・個人情報保護・広告規制など医療の枠組みに従います。

これに対してサロンは役務提供で、特商法や消費者契約法などが中心です。

医療クリニックも絶対に安心とは言い切れませんが、サロンとは法律や運営の仕組みが違います。

だからサロンの倒産例をそのまま当てはめて不安になる必要はありません。実際に判断するときは、そのクリニックの運営体制や契約の開示状況など、公開された情報で確かめましょう。

エミナルクリニックの運営体制

エミナルクリニックはグループ体制で全国展開している脱毛だけでなく美容医療を提供しているクリニックです。

同クリニックは、運営会社（セブンエー美容株式会社）と複数の医療法人（例：医療法人笑成会、医療法人エミフル 等）が会社・法人概要として公表されています。

所在地・連絡先・設立年月日といった基本情報が整理され、本部オフィス情報も明記されています。eminal-clinic.jp

採用特設サイト側にも、医療法人社団エミナルなどグループの法人情報が掲載され、組織としての広がりが示されています。eminal-clinic.jp さらに、エミナルグループの総合サイトも公開され、ミッションや採用・法人情報への導線が統合されています。eminal-group.jp

このように、単独の一社ではなく、複数の医療法人と運営会社が関わるネットワークであることは、運営の継続意思と情報開示の積み重ねという点で、利用者が外形的に確認できるプラス材料です。

加えて、公式トップでは全国60院以上で無料カウンセリング受付など拠点網の規模が示され、更新性を伴う運営の“見え方”が確認できます。eminal-clinic.jp

返金・解約の扱い

「万が一」のときに利用者を守るのは、実は広告文ではなく契約条項です。

エミナルの公式FAQには、クーリングオフ（契約締結後8日間）、中途解約と残回数の返金清算、支払い方法に応じた手数料や不足金発生の可能性などが具体的に記載されています。

メンズ側のFAQでも同様の方針が明記されています。

“絶対に潰れない”と断言することは誰にもできません。

しかし、解約・返金の制度が公開されていること自体が、利用者保護の観点では重要です。制度の有無と内容が見えること、そして契約書面とFAQが齟齬なく整合していることは、安心材料になります。

事業の継続性をうかがわせる外形情報

運営の健全性を推し量るヒントは、拠点網の更新・公式情報の連続性、対外的な事業提携にも表れます。

2025年6月、自毛植毛のカミノクリニックとエミナルグループの業務提携が発表され、全国60拠点以上での植毛カウンセリング導入が公表されました。プレスリリース・ニュースリリース配信シェア

連携やネットワーク拡充そのものは“絶対の安定性”の証明ではありませんが、事業を前に進める意思と投資、組織間での信頼が一定程度あることを示します。外形的には、止まっていない組織であることのサインと捉えられます。

「潰れる心配はない？」にどう向き合うか

未上場の医療グループは、上場企業のように四半期ごとの詳細財務を公表しません。したがって、「潰れる心配は絶対にない」と断言することは適切ではありません。

現実的な向き合い方は次の二点に集約されます。

🚩第一に、運営の“見える化”がどこまで整っているかを確認すること。

法人・拠点情報、公式FAQ、グループサイトの更新などの連続性を見ます。

🚩第二に、契約・支払い設計を安全寄りにすること。

これは“経営の健全性”そのものを保証するものではありませんが、万が一の際の実害（未消化分の損失）を最小化します。

たとえば、

・最初から長期間の高いコース代をまとめて払うのは避けて、短いコースや分割払いにしておきます。
・申し込む前に、契約書と約款と公式サイトのFAQを見比べて、内容が同じかどうかも確認します。
・クーリングオフが使える期間や、中途解約になったときの返金の計算方法も、自分のプランでどうなるかを理解しておきましょう。
・支払いの領収書やカード明細は、あとで見返せるように必ず保管しておきましょう。

こうした利用者側でできる慎重な準備が、リスクを小さくするのに有効です。

これは全ての脱毛クリニックに言えることです。

サロン倒産の教訓から学べること

サロンが倒産したときにいちばん問題になりやすいのは、コースの残り回数が使えないまま残ってしまうことです（未消化役務＝残回数のことです）。
運営会社が変わったり、会社が破産したりすると、残っている回数を受けられるのか、いくら返金されるのかというルールが混乱しやすくなります。
医療機関であっても、高額を大きく前払いしていれば、同じ種類のリスクがゼロになるわけではありません。

だからこそ、契約前に解約や返金、キャンセルの決まりをしっかり確認し、支払いは短いコースや分割にしておくなど、慎重な設計にしておくことが大切です。会社の状況がどうであっても、こうした準備はご自身を守る強い備えになります。

要するに、「潰れるかどうか」を白黒はっきり決めつけるよりも、公開されている情報を落ち着いて確かめ、契約と支払いの実務をきちんと整える。この二つで自分を守る姿勢が、いちばん現実的で安心につながります。

公開情報で追える「定点」

一点、会社・法人概要の更新状況と、連絡先・所在地の一貫性。
二点、グループサイトや採用ページの刷新頻度と、用語や体制の整合。
三点、公式FAQにおける解約・返金・クーリングオフの記載と、契約書面の一致。
四点、外部との業務提携や拠点網の公表など、前進の発信が継続しているか。

これらは、実際に施術を受けるかどうかを決める以前に、組織としての“姿勢”を測るチェックポイントです。

まとめ

業界全体の“倒産相次ぐ”というニュースの見出しは、主にサロン業態の話です。

エミナルクリニックは医療機関のグループとして運営され、会社・法人概要、グループサイト、FAQ、提携発表などの可視情報が整備されています。

それでも「絶対」はありません。

だからこそ、利用者は契約条項を読み、支払いを保守設計し、記録を残すという基本で自分を守れます。不安は事実の確認と準備で小さくできるので。

参考・根拠URL（本文出典一覧）

エミナルクリニック 会社・法人概要（セブンエー美容株式会社、医療法人笑成会、医療法人エミフル ほか）
eminal-clinic.jp

エミナルクリニック よくある質問（解約・返金・クーリングオフ 等）
eminal-clinic.jp

エミナルグループ 総合サイト
eminal-group.jp

東京商工リサーチ「2024年度 脱毛サロン倒産は16件で3年連続最多」
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東京商工リサーチ「キレイモ 一部店舗譲渡」／M＆A Onlineの要約記事
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カミノクリニック×エミナルグループ 業務提携リリース（PR TIMES／テレビ東京プラス）
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eminal-clinic.jp

に合う選択をしていきましょう。